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が創出出来ることや、既存の沿岸域利用との調整が図りやすく、また、海岸等自然環境の保全に対して十分な対応が可能である。このような点から今後は積極的に整備が進められるものと考えられる。

 

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ここでは平成7年に着工された下関沖合人工島の例を紹介する。(図-3.1.1)下関港は本州最西端に位置し、古くから大陸との交流拠点として、また国内諸港との交流、水産基地としても栄えてきたが、現在でも東アジアとの交流拠点として重要な地位を占めている。このような背景から、同市は「匡際交流拠点都市の建設」の一環として外海に面し,北浦地区に沖合人工島を計画したものである。人工島は、内島(I期)、外島(II期)の2島を配置し、導入機能として
?@港湾を核とした運輸・物流基地
?A水産を核とした海洋産業基地
?B技術・文化の交流基地
?C静穏海域の利用
などが計画されている。
これからの人工島に立地されるべき強い必然性を有するものは、大都市圏における都市空間、コンテナ港湾・物流施設、国際ハブ空港、火力発電所や、地方における洋上原子力発電所等が考えられる。

 

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